初代モノグラフは、本格的な消しゴムを搭載して、製図用シャープペンシルをカジュアルにしたようなデザインでした。価格も安価で普段使いとしては最高のシャープペンシルだと思っています。
2代目モノグラフワンが廉価版かつ、モノワンの消しゴムとの共通化を図ったため、ペン軸が太くなり、製図用シャープペンシルのフォルムを損ない、私は少し残念に感じました。
※モノグラフワンについては、以前レビューを書きましたので、そちらをご覧ください。(モノグラフワンについて)
今回発売されたモノグラフゼロですが、喜ばしいことに、より本格的な製図用シャープペンシルに近づいています。
モノグラフシリーズの特徴でもある、ペン尻に繰り出し式の消しゴムを搭載していますので、機能的には通常の製図用シャープペンシルと一線を画するものとなっています。
シャープペンの芯を繰り出すためのクリックはオーソドックスなペン尻をノックする形式になっています。初代がフレノック&クリップノック、2代目がサイドノックでしたので、3世代すべてのノック形式が異なります。
モノグラフゼロの消しゴムを出した状態で、ノックすると少し手が痛いので、通常は消しゴムを引っ込めておきたくなります。普通の消しゴムと併用して、精細な箇所を消したいときだけモノグラフゼロの消しゴムを使うなど、使い分けをした方が快適に使えるかもしれません。
消しゴムはφ2.3mmの丸型ですので、同社のモノゼロというホルダー消しゴムのφ2.3mm丸型と同じ径です。(替えゴムは異なります。)
モノゼロは消しゴムを繰り出すパイプが細く、ピンポイント消しが可能ですが、モノグラフゼロは先述したとおり、ペン尻が芯の繰り出しのノックを兼ねているため、手を傷めない配慮か、パイプ部が少し太くなっています。そのため消しゴム先端部の見えやすさに関しては、モノゼロより少し劣ると思います。
価格ですが、初代モノグラフが350円+税、モノグラフワンが250円+税、モノグラフゼロは600円+税となっています。一般的な製図用シャープペンシルの価格と比べても消して高くないので、おすすめできます。
上からモノグラフゼロ、モノグラフ、モノグラフワン |
消しゴムを最大に出したところ |
他社の製図シャープペンシルとの比較 上から、ロットリング300 ステッドラー 925 25 ぺんてる グラフテック500 トンボ モノグラフゼロ |
芯の太さを示す表記。上はモノグラフ、下がモノグラフゼロ。 両者ともにモノカラーは裏側がスケルトンになっています。 |
モノグラフゼロのモノカラーのペン尻は芯の太さが0.3mmのものが黄色、0.5mmのものが赤になっています。それ以外のカラーは0.5mmしかないため、灰色になっています。 |
モノグラフゼロを分解してみたところ。 本体は透明のプラスチック軸に塗装がしてあるみたいです。 |
モノグラフゼロ(上)のφ2.3mmの消しゴム部分をモノゼロ(下)のφ2.3mmと比較。消しゴムの繰り出し量は同じ。 モノグラフゼロはペン尻をクリックして芯を出す必要があり手が痛くならないよう少し太めになっている模様。モノゼロの精細は感じとは少し違うかもしれません。 |
替えの消しゴムは専用のもの(ER-MGU) |
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