2018年4月15日日曜日

ステッドラー「マルス ルモグラフ」9Bと新8B、新7Bを手に入れました。

2017年5月下旬にステッドラーの製図用高級鉛筆、マルス ルモグラフに9B、7H~9Hの4硬度が加わり、全20硬度になったのと同時に、今までカーボン芯だった8Bと7Bが、他の硬度と同じグラファイト芯に変わるというニュースがありました。

1年近く経った今でも、まだ新硬度の9B、7H~9Hを置いているお店は少ないようです。さらに新8B、7Bについても取り扱っているお店と、まだ完全には入れ替わっていないお店があるようです。

今回、9Bと新8B、7Bを手に入れたので、古い8B、7Bや、カーボン芯のルモグラフブラックの8B、先日発売されたアクェレル8Bと比較してみたいと思います。


マルス ルモグラフ9B、新8B、新7B

左から新7B、新8B、9B
芯の太さは同じくらい



左からルモグラフブラック8B、
ルモグラフ旧8B、新8B、旧7B、新7B
グラファイト芯の新8B、新7Bは光の反射で銀色っぽく
新旧8Bの芯の太さは違いがあります

新旧8B、7Bを並べたところ。
型番・外観は新旧同じなので芯の色で見分けるしかないです。

9B、ブラック8B、新旧8B、アクェレル8B、新旧7Bの比較。
グラファイト芯は滑らか、カーボン芯は少し引っかかる書き心地。
濃度の違いはそれほど無いように感じます。

光の加減により、グラファイト芯は反射で銀色っぽく見えます。

グラファイト芯の滑らかな書き心地は良いですね。

カーボン芯の旧7B、8Bは在庫限りとのことですが、同じくカーボン芯のルモグラフ ブラックが代替となりそうです。

ただしルモグラフ ブラックより、ルモグラフの方が2割安いので、今のうちにカーボン芯の旧8B、7Bを手に入れておくとちょっとお得かもしれません。




2018年4月8日日曜日

ステッドラー「マルス ルモグラフ アクェレル」を手に入れました。

ステッドラーのマルス ルモグラフにアクェレルという鉛筆が発売されたので手に入れてみました。

水性の色鉛筆は良く見かけますが、水に溶けるグラファイト鉛筆というのはユニークですね。グラデーションの表現の幅が広がりそうです。

8B、6B、4Bの全3硬度で200円/本+税、缶入りのセットは、8Bと6Bが2本ずつ、4Bが1本と8号筆が1本入って1,200円+税となっています。


STAEDTLER「Mars Lumograph aquarell」

マルス ルモグラフ アクェレル5本と筆1本入り


鉛筆型のチラシ(表)

鉛筆型のチラシ(裏)

3硬度で書いてみたところ、8Bはやや赤みがある印象
一番右は乾いてから消しゴムで消してみたところ

チラシを見ると、水で溶かしたところを乾かしてから書き足したり、一度乾かしたところを再度水に溶かすなど、色々な使い方が紹介されています。

少し使ってみた感じでは、3硬度の濃度の違いはあまり感じることができませんでしたが、8Bのみ水に溶かした時に若干赤みがある印象を持ちました。

マルス ルモグラフは2017年5月に7Bと8Bのグラファイト芯への変更が発表され、9B/7H/8H/9Hの4硬度追加で全20硬度になったり、2016年3月のカーボン芯のマルス ルモグラフ ブラックの発売や、今回、2018年3月にはマルス ルモグラフ アクェレルの発売など、ラインナップが拡充されています。鉛筆ファンには喜ばしいことですね。


上からマルス ルモグラフ、アクェレル、ブラック

マルス ルモグラフ6B 3種で、指、消しゴム、筆+水の比較
カーボン芯のブラックが水に強いようです



話題のオレンズネロを手に入れました。

昨年2017年2月半ばに発売されたぺんてるの最高峰シャープペン「オレンズネロ」ですが、発売後しばらく手に入れにくい状態が続いておりました。最近になってやっと店頭で見かけるようになったので、0.2mmを手に入れました。


ぺんてる オレンズネロ 0.2mm


「ネロ」とはイタリア語で黒を意味するとのことですが、「ORENZNERO」と書くと回文になっていて、反対側から読んでも「ORENZNERO」となります。なかなかオシャレなネーミングですね。

通常版のオレンズは従来の最小芯径0.3mmより細い0.2mmで2014年に発売されました。その後2015年1月に0.3mm、2017年8月に0.5mmが発売されましたが、やはりオレンズの最大の特徴は、独自のオレンズシステムにより、細い芯でも芯が折れにくいことにあると思います。オレンズシステムでは芯をほとんど露出させずに金属パイプで芯を守ったまま書き進め、芯の減り具合に合わせてパイプが引っ込んでいきます。パイプの長さは3mm程度ですので、パイプが3mm分引っ込むまでは、ノックをせずに書き進めることができるというものでした。

一方オレンズネロでは従来のオレンズシステムに加え、ペン先が紙面から離れる際に引っ込んだパイプが戻り、自動に芯を繰り出す機構を搭載しています。芯がほぼ1本なくなるまでノック無しで書き続けられるという謳い文句になっています。

パイプがスライドして芯が自動的に繰り出されるパイプスライド方式と呼ばれる機構は比較的古くから存在していました。パイプ部分と紙面の接触がきっかけとなり芯を繰り出す機構のため、紙によってはパイプ部分が引っかかりやすく、あまり書き味が良くない場合があるのですが、オレンズネロではほとんど気になりませんでした。

六角軸のデザインはロットリングの製図用シャープペンのような雰囲気で、材質は樹脂と金属を混ぜ合わせた特殊素材を使っており適度な重みがあります。

0.2mmという芯径がぺんてる以外にないことを考えると、オレンズネロは、0.2mmシャープペンのフラグシップモデルとして、しばらく君臨し続けるのではないでしょうか。


ベルベット調の箱に入ったオレンズネロ

オレンズネロの箱の裏面

オレンズネロの箱の中身

ぺんてる オレンズネロ 0.2mm

オレンズネロを分解したところ

上からオレンズ、オレンズメタル、オレンズネロ

オレンズネロとロットリング300を並べてみたところ

ぺんてるについて、オレンズネロのメーカーホームページにも書かれておりますが、ぺんてるは1960年に世界初の細くて折れにくい樹脂素材の替芯を開発したことで、ノック式シャープペンの第1号を誕生させたとのことでした。

それまでのシャープペンの芯は鉛筆と同様、黒鉛の粉末と粘土を混ぜ合わせ、高温で焼き上げていましたが、ぺんてるが粘土の代わりに合成樹脂を使用するポリマー芯を開発したことで、細くても強い芯を作ることが可能になったそうです。

その後、ぺんてるはポリマー芯を使用した鉛筆「ブラックポリマー999」を世に輩出しました。硬くても濃いという相反する特徴を兼ね揃えていたため、後にはマークシート用の鉛筆として衣替えして再ヒットしました。残念ながら現在、ぺんてるは鉛筆を製造していませんが、ポリマー芯を開発したメーカーとしての意気込みをオレンズネロに感じました。

最後に今となっては珍しい、ぺんてるの鉛筆の画像も貼っておきます。


ぺんてるの鉛筆




オレンズネロの定価は3,000円+消費税ですが、2018年4月現在でもまだ、アマゾンでは定価より少し高いですね。


2018年3月18日日曜日

モノグラフマルチを手に入れました。

2018年3月8日にトンボ鉛筆から消しゴム付き多機能ペン「モノグラフマルチ」が発売されたので早速購入しました。

多機能ペンに明確な決まりはありませんが、一般的に多機能ペンと呼ばれるものは、多色ボールペン+シャープペンという形式のものになるかと思います。ゼブラのシャーボや、ステッドラーのアバンギャルドが有名です。

モノグラフマルチは黒赤2色のボールペンと、0.5mmのシャープペンに、初代モノグラフと同じ長さ26mmの消しゴムが付いている点で、従来の多機能ペンと差別化を図っています。

モノグラフシリーズは、この「使える」消しゴムを装備しているの点が最大の特徴で、消しゴムの収納スペースを作り出すため、すごく工夫を凝らした作りになっています。そのためか初代モノグラフ、2作目モノグラフワン、3作目モノグラフゼロの全てでノック方式が異なりました。4作目モノグラフマルチは、前作モノグラフゼロと同じくペン尻をノックする方式になっています。つまり消しゴムを出している時は消しゴムごと押し込むようにノックする感じです。

価格も前作モノグラフゼロと同じ600円+税です。モノグラフシリーズは全体的に低価格を実現している点で好感を持てますね。最も実用的な多機能ペンの一つと言えるのではないでしょうか。

モノグラフマルチ

上から
モノグラフ
モノグラフゼロ
モノグラフワン
モノグラフマルチ

モノグラフマルチの消しゴムは初代モノグラフと同じ

モノグラフマルチの先軸を外したところ

モノグラフマルチのシャープユニット、
ボールペン、消しゴムを外したところ

モノグラフマルチのシャープユニット、ボールペンの差し込み口