2018年4月8日日曜日

話題のオレンズネロを手に入れました。

昨年2017年2月半ばに発売されたぺんてるの最高峰シャープペン「オレンズネロ」ですが、発売後しばらく手に入れにくい状態が続いておりました。最近になってやっと店頭で見かけるようになったので、0.2mmを手に入れました。


ぺんてる オレンズネロ 0.2mm


「ネロ」とはイタリア語で黒を意味するとのことですが、「ORENZNERO」と書くと回文になっていて、反対側から読んでも「ORENZNERO」となります。なかなかオシャレなネーミングですね。

通常版のオレンズは従来の最小芯径0.3mmより細い0.2mmで2014年に発売されました。その後2015年1月に0.3mm、2017年8月に0.5mmが発売されましたが、やはりオレンズの最大の特徴は、独自のオレンズシステムにより、細い芯でも芯が折れにくいことにあると思います。オレンズシステムでは芯をほとんど露出させずに金属パイプで芯を守ったまま書き進め、芯の減り具合に合わせてパイプが引っ込んでいきます。パイプの長さは3mm程度ですので、パイプが3mm分引っ込むまでは、ノックをせずに書き進めることができるというものでした。

一方オレンズネロでは従来のオレンズシステムに加え、ペン先が紙面から離れる際に引っ込んだパイプが戻り、自動に芯を繰り出す機構を搭載しています。芯がほぼ1本なくなるまでノック無しで書き続けられるという謳い文句になっています。

パイプがスライドして芯が自動的に繰り出されるパイプスライド方式と呼ばれる機構は比較的古くから存在していました。パイプ部分と紙面の接触がきっかけとなり芯を繰り出す機構のため、紙によってはパイプ部分が引っかかりやすく、あまり書き味が良くない場合があるのですが、オレンズネロではほとんど気になりませんでした。

六角軸のデザインはロットリングの製図用シャープペンのような雰囲気で、材質は樹脂と金属を混ぜ合わせた特殊素材を使っており適度な重みがあります。

0.2mmという芯径がぺんてる以外にないことを考えると、オレンズネロは、0.2mmシャープペンのフラグシップモデルとして、しばらく君臨し続けるのではないでしょうか。


ベルベット調の箱に入ったオレンズネロ

オレンズネロの箱の裏面

オレンズネロの箱の中身

ぺんてる オレンズネロ 0.2mm

オレンズネロを分解したところ

上からオレンズ、オレンズメタル、オレンズネロ

オレンズネロとロットリング300を並べてみたところ

ぺんてるについて、オレンズネロのメーカーホームページにも書かれておりますが、ぺんてるは1960年に世界初の細くて折れにくい樹脂素材の替芯を開発したことで、ノック式シャープペンの第1号を誕生させたとのことでした。

それまでのシャープペンの芯は鉛筆と同様、黒鉛の粉末と粘土を混ぜ合わせ、高温で焼き上げていましたが、ぺんてるが粘土の代わりに合成樹脂を使用するポリマー芯を開発したことで、細くても強い芯を作ることが可能になったそうです。

その後、ぺんてるはポリマー芯を使用した鉛筆「ブラックポリマー999」を世に輩出しました。硬くても濃いという相反する特徴を兼ね揃えていたため、後にはマークシート用の鉛筆として衣替えして再ヒットしました。残念ながら現在、ぺんてるは鉛筆を製造していませんが、ポリマー芯を開発したメーカーとしての意気込みをオレンズネロに感じました。

最後に今となっては珍しい、ぺんてるの鉛筆の画像も貼っておきます。


ぺんてるの鉛筆




オレンズネロの定価は3,000円+消費税ですが、2018年4月現在でもまだ、アマゾンでは定価より少し高いですね。


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